【老後費用の準備】新NISAの入金額を再確認

経済的ゆとり

『今まで、毎月3.3万円投資をしていたけど、2024年以降どうしたらいいの?』

アラン先生
アラン先生

2024年から新NISAの投資枠が拡大され、入金額に悩まれている方もいらっしゃると思います。

 

今の入金額で大丈夫

この結論を基に、シミレーションを含めながら解説していきたいと思います。

 

この記事のポイント
✅ライフスタイル(寿命)を考える
✅年金をマクロ経済スライドを含めて考える
✅月3.3万円積み立てながら、老後も資産運用

大切なのは、制度から投資額を設定するのでは無く、必要なお金を準備する為(目的)に投資を行う事です。

投資を行う事が目的ではありませんからね!

目次はこちら

ライフスタイルを考える

きっと投資を行なっている方の多くは、『将来、自分の老後が心配だから』だと思います。

将来の事は誰にも予測する事は出来ませんが、予測出来ないからと言って準備をしなくても良いと言うわけではありません。

今は昔と違って、夫婦共働きをしながら子育てをする世帯が増えてきました。

夫婦共に働き、厚生年金を掛けていれば、極端に心配はしなくても良いので解説していきます。

人間の寿命

まず、最初に考えなければならないのが、人生のゴールである人間の寿命です。

厚労省によると、2019(令和元)年の平均寿命は男性81.4歳、女性87.4歳。

因みに、健康寿命は男性72.6歳、女性75.3歳。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 平均寿命と健康寿命

グラフからも分かる通り、年々平均寿命は伸びている事が分かります。

2019時点では、81〜87歳程の平均寿命となっていますが、忘れてはいけない点が平均寿命は今後も伸びていくと言う点です。

つまり、平均寿命が伸びれば老後に必要な資金も増える事になります。

人生、100年時代とも言われますからね。

年金額をシミレーション

受け取れる年金額は、簡単にシミレーションする事が可能です。

今回は、PSRnetworkさんの簡易年金試算ツールを使って、将来貰える自分の年金受給額を調べていきます。

今回の設定は、22歳で社会人になり60歳で退職したケースを想定。

学生の期間(20〜22歳)は国民年金に加入し、22〜60歳は厚生年金に加入。

平均年収は、38歳の中央値とされている400万円。

この400万円は、ボーナスは含み税金や社会保険料などは引かれる前の金額です。

この条件で計算した場合、1年間に貰える年金額は約164万円。

1ヶ月あたり約13.6万円の計算です。

共働き・パートナー2人の場合

先程、計算した数字は1人あたりに貰える年金受給額でした。

仮に、相手のパートナーの年収が350万円と仮定し、同じ様にシミレーションを行います。

結果は、1年間に貰える年金額は約153万円、1ヶ月あたり約12.8万円。

夫婦2人の年金を合算すると、年間317万円。1ヶ月あたり約26.4万円。

将来の年金受給額20%減少

年間合計317万円という結果がでしたが、この数字はあくまでも現行の制度での数字です。

残念ながら、私達が将来年金を受け取る時は、これ程多くは受け取れない事が予想されています。

理由は、マクロ経済スライドと言う制度で支えられているからです。

出典:厚生労働省 いっしょに検証 公的年金

マクロ経済スライドの解説について省略しますが、要は『支えてが減り、年金を受け取る側が増えて来ているので、受け取る側の年金額を調整し、制度を維持して行こうとする考え方』です。

出典:厚生労働省 いっしょに検証 公的年金

日本の構造と経済力で考えると『ケースⅣ・Ⅴ』あたりがリアルなラインになってくると思います。

ケースⅤの所得代替率50%で考えると、現在貰える年金よりもマイナス19%、44.5%で考えるとマイナス28%という結果になります。

所得代替率50%を下回ると、制度の見直しが検討されるので20%(多くて30%)位の減少を見込んで試算を行います。

実際に使えるお金は?

先程、夫婦2人の年金を合算し年間317万円、1ヶ月あたり約26.4万円と言う結果が出ました。

マクロ経済スライドのマイナス20%を含めて考えると、

年間317万円×0.8=年間約253万円、1ヶ月あたり21.1万円。

ここから、1割位が老後の税金や保険料などで引かれるので、1ヶ月に使えるお金は約19万円位と言う結果になります(設定:夫婦共働き、世帯年収750万円、厚生年金38年間加入)。

月3.3万円を投資&生涯運用

では、毎月積み立ててきた月3.3万円が老後を迎える30年後、どれくらいの資産になるのかシミレーションをしてみます。

設定は、毎月3.3万円・期間30年・リターン4.0%。

楽天証券の積立かんたんシミレーションで行った結果はこちらです。

積立金額1,188万円に対して、約倍の約2,300万円まで資産は増える計算になります。

この2,400万円の資産を65歳から毎月8万円取り崩した場合の結果はこちらです。

(2,300→2,400万円は、ご了承ください)

結論、4%で運用し続ければ資産は横ばいでキープ、債券など入れリターン2%にしても100歳までは資産はゼロにならない事になります。

因みに、現在利率の低い預金に預けていれば、2%で運用したケースよりも10年早い90歳で資産が枯渇する結果になります。

グラフにすると分かりやすいです。

(黄色:リターン4% 水色:リターン2% 黒色:0%)

最後は、夫婦2人の年金に取り崩した金額を含めて考えます。

①年間317万円×0.8(マクロ経済スライド)=年間約253万円(1ヶ月あたり21.1万円)。

②年間約253万円×0.9(税金や保険料など)=年間約227万円(1ヶ月あたり18.9万円)。

③18.9万円+投資の取り崩し金額8万円(1人分)=26.9万円

夫婦2人で行えば、26.9万円+8万円(パートナー分)=34.9万円

月3.3万円の積み立てで大丈夫

夫婦で共働きを行いながら厚生年金に加入し、今まで通り月3.3万円の投資を行なっていけば65歳以降27〜35万円位の収入(年金+投資の取り崩し)が入ってくる計算となります。

30万円前後の収入があれば、多くの方が老後の生活を送れると思います。

これまでの話の流れで、前提になるのが『健康・人間関係・稼ぐ力』です。

どれか欠けてしまえば、働く事が難しくなったり・家庭内トラブルへとつながります。

今回の様な結果は得られないと言う事です…

長期目線で物事を考え、『今』に対しても稼ぐ力や思い出作り、健康管理に対して投資していく必要があると思います。

補足として最後の目次に、人生のライフイベントを記載しました。

特に、子どもの教育費や自分達の働き方、住宅のリフォーム、旅行の回数などによってライフプランは異なってきます。

今回のブログでは、必要最低限の要素をまとめたので、個人にそったシミレーションを行う事をお勧めします。

ライフイベント

ライフイベントはこちら。

✅子供の出産
✅住宅・自動車の購入
✅子どもの進学・教育費の準備
✅将来の生き方・住宅リフォーム
✅自分は、いつまで働く予定なのか?
✅ 〃 、子どもに資産を残したいのか?

ライフイベントの中でも、特に考えておかなければならないのが、子供の教育資金住宅です。

生涯の3大費用とも言われ、軽視は出来ない所です。

働き方や資産の使い道などは、個人の価値観によって異なってくる所で正解は無い所だと思います。

FIREが流行っている一方、引退年齢を70・75歳に設定し、年金を繰り下げ受給する方もいらっしゃいます。

自分が納得する決断をし、早めに準備していく事がベターです ^^

オススメ書籍

 

 読書で深掘りをしよう 
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

図解 会社員のためのお金のキホン(1) [ 井上 ヨウスケ ]
価格:1,595円(税込、送料無料) (2023/5/24時点)

今は投資ブーム。増やすことに意識が向きやすいですが、年金や保険、金利など全体的にお金のキホンを捉える事が大切で、体系的にまとめられているのでオススメ。

井上さんはFP業をしながら、YouTube・Voicy等でご活躍。

本は、図解形式で読みやすかったです。
個人的には、投資・哲学に対する考え方が好き ^^



証券口座をまだ所有していない方で、楽天経済圏の方は『楽天証券』がオススメです。

クレジットカードや楽天銀行、ポイント活用など総合的に使いやすいです ^^

まとめ

焦らなくても大丈夫 

・2024年の新NISA改定に伴い、毎月の積み立て金額を確認しました

・寿命が伸びている

・年金受給額をマクロ経済スライドを含めてシミレーション

・毎月3〜4万円、投資を行えば1人あたり老後2,000〜3,000万円の資産を作れます

・運用しながら資産を取り崩す事で、資産の寿命は伸びていきます

・『健康・人間関係・稼ぐ力』を大切に、今と未来に上手に支出していきましょう ^^

最後まで、読んで頂きありがとうございました。

コメント