【教育費の準備】年齢別で考えた投資の活用方法

子育て

『投資をスタートしたい(した)けど、子どの教育費はどの様に考えたら良いの?』

アラン先生
アラン先生

なかなか悩む問題ですよね!

結論:子どもが3歳以上の(15年以内に教育費が発生する)場合は、現金で準備しておくのが安全です。

今回の記事では、その根拠を数字や図を使いながら解説していきます。

この記事のポイント

✅投資期間を15年とする理由
✅
3歳以内であれば、ジュニアNISA
✅3歳以上 〃  、現金での準備が安心

この記事を読むことで、『子どもの教育費を年齢別』に考える事が出来ます。

大切なのは、投資のリスク(振れ幅)を軽視してはいけない点です。

教育費は、投資の出口(使う時)が決まっているので、運用期間を長く設定する必要があります。

後半は、ジュニアNISAを教育資金目的でなく、素敵なプレゼントとして活用する方法も紹介していますので、良ければ最後までご覧下さい。

目次はこちら

短期投資ほどハイリスク

下図は、ジェレミー・シーゲルの『株式投資』の図です。

縦横軸は、株式の保有期間と利回りのブレ幅を表したモノとなります。

3歳以上の場合

家の長男(小学生低学年)で考えた場合、大学生になる18歳までは運用期間が10年未満となります。

図で言うと、赤線の左側。

青色のグラフはリターン、オレンジはマイナスを示します。

1年目ではプラス66.6%のリターンが得られる可能性がある一方で、マイナス38.5%減少する事を意味しています。

出典:ジェレミー・シーゲルの『株式投資』

仮に10年でみた場合でも、積み立て金額がプラス16.9%になるメリットはありますが、マイナス4.1%になるリスクもあります。

大切な教育資金を、リスクをとって運用することはお勧めしません。

長男で考えた場合、『現金』での資金準備・もしくは『個人向け国債・変動10年』での運用が健全な方法と考えます。

個人向けの国債の特徴
✅銀行よりも金利が高い(株式より低い)
✅元本割れなし
(金利が下落しても、0.05%を保証)
✅もしもの時も、中途換金は1万円から可能

出典:財務省 個人向け国債ってどんなもの?

個人向け国債は、現金で寝かしておくのは勿体ないと言う方にオススメですね。

3歳以下の場合

次は、3歳以下の場合を考えます。もう1度、図をご覧下さい。

重要なのは、株式を17年以上保有するとインフレを加味しても損失が出ない点です。

短期投資程ブレ幅は大きいですが、長期運用を行うに連れて利回りは『平均回帰』していきます。

20年の運用では、最低でも+1%のリターンを得られると言う事です。

お子さんの年齢が小さい程、リスクは減りリターンの恩恵を得られるので、3歳未満のお子さんが居る場合は『投資と言う手段』を検討しても良いかもしれません。

次は、シミレーションを行なって、どれ位お金が増えるか計算していきます。

ツールは、アセットマネジメントOneさんの資産運用かんたんシミレーションです。

アセットマネジメントOne 資産運用かんたんシミレーション

投資金額は、ジュニアNISAの年間上限額80万円、運用利回り5%、積立期間は15年に設定。

結果は、積立金額の80万円が、約倍の169万円にまで増える計算になります。

既にジュニアNISAをされている方で、年間上限額の満額80万円×3年を考えた場合では、以下の様になります。

240万円を3年で分割するので、シミレーションよりも少ない金額にはなりますが、こちらのケースも約倍の500万円程の金額になります。

500万円あれば、公立の大学費用を払っても、おつりが残る計算となります。

教育費用を再度確認

こちらは、2021年県民共済の暮らしネタのデータになります。

教育費が多く掛かるとされている高校以降の授業料を公立私立別にまとめた表になります。

全て公立の場合は、7年間で約400万円程、

全て私立の場合は、7年間で約850万円程、

高校公立、大学が私立では7年間で680万円の計算となります。

やはり、親的には、公立の学校に通って貰えたら助かりますよね。

今回の表では、生活費は含まれていない為、お子さんがもし1人暮らしをした場合では、別途生活費・アパート代が発生する事になります…

この当たりは、ライフプランをどこまで組み込むのか、によって変化してきます。

我が家も、子どもの将来の事はどうなるか、分からないので、1人当たり1,000万円は準備しています。

授業料のインフレ傾向にある事は忘れてはなりませんからね!

学資保険は微妙

学資保険のお話を説明する前に、保険に対する考え方を整理していきます。

保険の役割は、万が一の大きな損失に対して、補償をする考え方です。
・死亡に対する備えに、死亡保険に加入
・事故に対する備えに、対人・対物保険に加入

こうした考え方ですね。

それに対して、子どもの教育はどうなのか?

アラン先生
アラン先生

【結論】

おそらく、多くのお子さんが大学や専門学校に進みます。

皆が、学資保険に加入し、手厚い保証を皆が受けていたら、保険会社は経営が成り立たなくなります。

そんなに都合の良い、商品は理論的に考えて成り立たない、というのが私の結論です。

加えて、以下のようなデメリットもありますからね…

デメリット
✅利回りが低すぎる
✅保障が少なすぎる
✅途中解約で元本割れリスク
✅インフレに対応していない
(参考文献:本当に自由を手に入れるお金の大学 両学長リベラルアーツ大学)

しっかりとした教育資金を計画し、貯蓄・投資で対応するべきだと思います。

子ども向けに、ジュニアNISA制度というモノがありますが、2023年に制度が終了することが決まっています。

お子さんがまだ小さく、投資期間が15年以上確保できる場合は、有効活用するのもありでしょう。

ジュニアNISAとは?

ジュニアNISAは、子どもの代わりに親等が代理で運用を行える制度です。

年間上限額は80万円と大きく、非課税運用が行える点が最大のメリットです。

また、子どもは親以上に運用期間が長くとれる為、複利効果が長期で効いてきます。

(出典:金融庁 ジュニアNISAの概要)

2023年も半年を切りましたが、申し込みはまだ可能です。

繰り返しになりますが、『投資』は期間15年・平均リターン5%で運用すれば、元本は約倍になる力があります。


楽天経済圏の方は、クレジットカード・楽天銀行との相性は良く総合的にオススメです ^^

成人用にプレゼントもあり

今回は、教育費用目的にジュニアNISAを紹介しましたが、

✅自分の子どもが成人を迎えた時
✅家庭を持った時に

プレゼントをすると言う選択肢もありだと思います。

我が家も、その方針で運用中です。

高校生位から資産運用の概要を伝え、金融教育を高める目的で運用を行なっています。

金額以上に、マネーリテラシーを高められる良い経験になりますからね。

2024年の新NISAになると子ども用の口座は持てなくなるので、興味のある方は検討をして頂けたらと思います。

まとめ

投資を有効的に活用しよう 

・教育費用の準備を投資を含めて考えました

・学資保険はメリットが小さく、現金や投資、個人向け国債での準備がオススメです

・投資を検討する場合、「運用期間15年以上とれるか?」が判断基準となります

・教育費用以外にも、証券口座をプレゼントする考え方もありですね!

・ジュニアNISAは2023年で終了することが決まっているのでお早めに ^^

最後まで、読んで頂きありがとうございました。

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